私と彼をつなぐもの。

「よっし!焼けたー!いい感じだぁ!!」


焼き上がったクッキーを前に満足する。焼きたてのクッキーを1枚パクっと食べる。

うん、なかなかいいんじゃない!?

ちょうどいい甘さに、サクッとしつつも、しっとりとしていて、今までで一番上出来だ。


「さてっと、あとはこれをラッピングしてーっと。」


がさごそと、ラッピングの袋を探していると、インターホンがなった。


「はいはーい。」

返事をしながら口のなかにまだ入っていたクッキーをのみ込む。

口の回りに、ついていない事を確認するとガチャっとドアを開ける。


「はーい。どちらさまで………」


私の視界に入ったのは、いくつもの箱のお菓子を両手で抱え、その両手には紙袋に入ったお菓子や、ご当地ラーメンの袋を下げた黒宮さん。