私と彼をつなぐもの。

「おっも。」


会計を済ませてくれた黒宮さん。


「ありがとうございます!」


そう言って手を差し出すも、黒宮さんは渡してくれない。


「これ、相当重いぞ。俺が持つからいいよ。それよりなんか飯食おうぜ。」


さりげない優しさにまた私はドキドキしてしまう。


ひょっとしたら顔にもう『好きです。』って書いてあるかもしれない。


「そうですね。お腹すきました。何にしますか?」


必死に平静を装ってフロアガイドを開く。