私と彼をつなぐもの。

「で?どこに連れていってくれるんですか?」


走り出した車から窓の外を見ながら少しだけぶっきらぼうに言う。


だって、嬉しくて、楽しくて、なにもしてなくても、顔がにやけてしまうんだもの。


「アウトレット。」


「アウトレットですか?」


ちょっと予想外。服でも見るのかな?


「そう。専門店のほうが種類もあるだろうし。ってなるとここから一番近いのはアウトレットなんだよな。」


なんだろ。欲しいものでも決まってるのかな?


まぁ、私は正直どこでもいいんだけど。


マンションをでて20分程でアウトレットに着いた。平日という事で駐車場は比較的空いていた。


駐車場からアウトレットまで歩く。たったこれだけの事が好きな人とならどうしようもなくドキドキする。