「青山さんも、お昼出ていいよ!」
主任がそう声をかけてくれて私は残っている白身魚フライを盛りつけて、トレーにご飯、みそ汁、サラダをセットしテーブルに向かう。
私はいつも休憩時間は窓際の席って決めている。飛び立っていく飛行機や、降りてくる飛行機、真っ青な空を見るのが好き。すごく心が落ち着いて、リフレッシュできる。
窓側の席はカウンターになっていて、そこの1つに黒宮さんが座っていた。
私は黒宮さんが座っている席から少し離れたところに座ろうとトレーを置くと、
「おい。こっちこいよ。」
と黒宮さんが手招きする。
「えっ。いいですよ。私はここで。」
そう言うと私はイスに座る。
黒宮さんはブスッとした顔をして席を立つ。
そしてトレーを持ち、私の隣の席に移動してきた。
「ちょっと。なんなんですか。あっちいってください。」
「いいだろ。別に。一緒にオムライス食べた仲じゃん。ほら、仲良しの印にお前にこのニンジンをやろう。」
そう言って付け合わせのニンジンのソテーを私のお皿に移動させる。
「…………ニンジン嫌いなんだ。」
「別に。嫌いじゃない。ただ、食べたくないだけ。食べなくても生きていけるだけ。目障りなだけ。」
「……人はそれをまとめて、『嫌い』と言うのですよ。このお子ちゃまが。」
主任がそう声をかけてくれて私は残っている白身魚フライを盛りつけて、トレーにご飯、みそ汁、サラダをセットしテーブルに向かう。
私はいつも休憩時間は窓際の席って決めている。飛び立っていく飛行機や、降りてくる飛行機、真っ青な空を見るのが好き。すごく心が落ち着いて、リフレッシュできる。
窓側の席はカウンターになっていて、そこの1つに黒宮さんが座っていた。
私は黒宮さんが座っている席から少し離れたところに座ろうとトレーを置くと、
「おい。こっちこいよ。」
と黒宮さんが手招きする。
「えっ。いいですよ。私はここで。」
そう言うと私はイスに座る。
黒宮さんはブスッとした顔をして席を立つ。
そしてトレーを持ち、私の隣の席に移動してきた。
「ちょっと。なんなんですか。あっちいってください。」
「いいだろ。別に。一緒にオムライス食べた仲じゃん。ほら、仲良しの印にお前にこのニンジンをやろう。」
そう言って付け合わせのニンジンのソテーを私のお皿に移動させる。
「…………ニンジン嫌いなんだ。」
「別に。嫌いじゃない。ただ、食べたくないだけ。食べなくても生きていけるだけ。目障りなだけ。」
「……人はそれをまとめて、『嫌い』と言うのですよ。このお子ちゃまが。」

