***
「全治一ヶ月。年寄りだからそれ以上だろうな。」
帰りの車中で黒宮さんが呟く。
「うん……でもおじいちゃん、元気そうでよかった。」
おじいちゃんは、足こそ固定されているものの、他は元気でおばあちゃんと一緒に現れた私と黒宮さんにビックリしていたが、ありがとう。と頭を下げた。
今日は病院に泊まっていくというおばあちゃんを置いて、私達は病室を出た。
「……っていうか、お前。マジで偶然なの?」
突然切り出される話題に私はハテナマークがいっぱい。
「なんの話ですか?」
「だから、マンションが一緒なのも、職場が同じってことも。」
「当たり前じゃないですか。黒宮さんがちゃーんとゴミ出しをしてくれていたらきっと、出会うこともなかったですよ。」
「ふーん……。」
そして沈黙。
「お前、弁当買いに来たんだろ?飯、どうすんの?」
もうすぐマンションってとこで黒宮さんは話しかけてきた。
「今日は、作るのめんどくさかったからお弁当にしようと思ってたんですけど。しょうがないから作ります。」
「ふーん。」
私は窓の外の見慣れた景色を見ながら、ボソッと呟く。
「………昨日のご飯あるし、オムライスでも作るかぁ………」
「全治一ヶ月。年寄りだからそれ以上だろうな。」
帰りの車中で黒宮さんが呟く。
「うん……でもおじいちゃん、元気そうでよかった。」
おじいちゃんは、足こそ固定されているものの、他は元気でおばあちゃんと一緒に現れた私と黒宮さんにビックリしていたが、ありがとう。と頭を下げた。
今日は病院に泊まっていくというおばあちゃんを置いて、私達は病室を出た。
「……っていうか、お前。マジで偶然なの?」
突然切り出される話題に私はハテナマークがいっぱい。
「なんの話ですか?」
「だから、マンションが一緒なのも、職場が同じってことも。」
「当たり前じゃないですか。黒宮さんがちゃーんとゴミ出しをしてくれていたらきっと、出会うこともなかったですよ。」
「ふーん……。」
そして沈黙。
「お前、弁当買いに来たんだろ?飯、どうすんの?」
もうすぐマンションってとこで黒宮さんは話しかけてきた。
「今日は、作るのめんどくさかったからお弁当にしようと思ってたんですけど。しょうがないから作ります。」
「ふーん。」
私は窓の外の見慣れた景色を見ながら、ボソッと呟く。
「………昨日のご飯あるし、オムライスでも作るかぁ………」

