私と彼をつなぐもの。

***

あれから1週間。

黒宮さんと会うことはなかった。その存在さえも忘れかけていた時にまた、あの場所で会ってしまう。


ガラガラっ。
うさぎ屋の引き戸を開けると中に居たのは、おばあちゃんとごみ男。


今度はちゃんと心の声で呟く。


げえっ!



って。


久しぶりに見る黒宮さんは、相変わらずイケメンだったけどその表情はなにやら曇っている。


そして黒宮さんの隣に立つおばあちゃんの顔も顔色が悪く、どんよりとしていた。