春色プロポーズ


スーパーに着くと、買い物カゴを持って一目散にお魚コーナーに向かう。

「今日はちょっと奮発して、お刺身の盛り合わせ買っちゃう?」

悠くんに、お伺いを立てる。

「は・る、のお祝いなんだし、買えば」

ムカつく。わざわざ“はる”を強調して言わなくてもいいのに。私だって女の子だわ!

ふんふん言いながらお刺身が並んでいる棚に手を伸ばすと、一番高い盛り合わせを取る。

「悠くんの奢りで」

それを買い物カゴに入れお肉コーナーに向かうと、後ろから「参ったな」とつぶやく悠くんの声。

心の中でやったねとピースサイン。

誰も高級ブランドにバッグやアクセサリーを買ってと言ってるんじゃないし、たまの贅沢くお刺身の盛り合わせくらいいいよね。

その後店内をグルッと回りその他のものを買うと、家路へと急いだ。