春色プロポーズ


「はるは俺以外に、結婚したい奴でもいるの?」

「い、いるわけないでしょ……」

「だよね。じゃあもう一回。はる、俺と結婚してください」

「はい。よろしくお願いします」

私まだ悠くんに掴まったまま。小さく頷くと、さっきは軽く触れただけの唇がもう一度、今度は徐々にその深さを増していく。

憧れていたプロポーズとはちょっと違うけど、いまはそんなことどうでもいい。

付き合うことになって、一緒に暮らして。いつか結婚できたらいいなぁ~と思っていた相手は、ずっと変わらず悠くんで。

最近生活がマンネリ化してたからちょっと心配してたけど、取り越し苦労だったみたい。

「悠くん、大好き」

「知ってる。はるは俺のこと、好きで好きでしょうがないんだよね?」

「な、なに、それ?」

「だって、最近エッチしてないって、寂しそうにしてたじゃん」

「うっ……」

さっきの私のひとりごと、やっぱり聞かれてたんだ。女の私があんなことつぶやくなんて、失敗した。