春色プロポーズ


悠くんの胸の中で首をかしげると、頭上に落ちてきた悠くんのいつもの声。

「だって、ちゃんと結婚できるじゃん」

「結婚、できる?」

「そう。遅れなくて良かったね」

「は、はぁ? 悠くん、言ってる意味がよくわかんないんだけど……」

「はる、鈍感? KY?」

悠くんは呆れたようにそう言うと、私の身体を抱き上げる。

さすがに二度目だとあまり驚かないようで、当たり前のように悠くんの首に腕を回して掴まった。

そのまま連れて行かれたのは寝室。

悠くんは少し乱暴にボスッとベッドに下ろすと、跨るように私の上に乗る。そして私の両腕を自分の手で固定すると、見たことのない真剣な眼差しを私に向けた。

「はる、結婚してください」

「へ? 誰と?」

あまりの衝撃的な言葉に、ありえない質問を返してしまう。でも悠くんは笑うことも呆れることもなく、私の唇に自分の唇を重ねた。