幼なじみが父親宣言。

「野々さんと智史さんがお待ちです」

「ダイジョーブよ、少し位。ね、こっち来て……」

お母さんが大手町さんを手招きして、机の上に座る。

立っている大手町さんを、お母さんが見上げる形になる。

すると、スルッとお母さんが大手町さんの首に手を回した。

(え!?)

私はビックリして声が出そうになり、口元を手で覆った。

「……社長。智史さんは良いんですか?」

大手町さんが、お母さんの腰を引き寄せる。

「あんな子供、利用してるだけよ。私の言う事なーんでも聞きそうだから、便利だなって思っただけ。本命は別にいるもの」

「悪いお方だ……」

クスッと大手町さんが笑い、お母さんの頬に擦り寄った。

二人でクスクスと笑っている。