「なんでって……幼稚園から一緒のアンタがいきなりお父さんって、受け入れられるワケないでしょ!大体アンタ、まだ学生じゃない!そんなんで、私とお母さんを養って行けるの!?」

バンッ!とテーブルを叩く。

「あら、そんな事?だったら何も心配ないじゃない!」

私の言葉に、お母さんが反応する。

「野乃ちゃん?お母さんを誰だと思っているの?都内でホテルを経営する女社長よ?お金なら、あるっ!」

グッと握り拳を掲げ、ふんぞり返る。

その横で、智史がパチパチと、拍手をしている。