「えー、でも吉野さんに……」

「だから!それやめてって言ってるでしょ!?私はアンタとお母さんの再婚、認めたワケじゃないんだから!」

智史の言葉にイラッとして、怒鳴った。

シーン……と静まり返る。

もうヤダ……。

本当は、こんな可愛くない態度取りたくないのに、どんどん性格が悪くなって行く。

「……ごめん」

智史がボソッと呟き、私の頭をポン……と撫でた。

そこから、じんわりと温かさが広がる。

なんで智史が謝るの。

智史はなんにも悪くないのに……。