幼なじみが父親宣言。

するとドアの向こうから、「野乃?居ないのかー?」と言う声が聞こえた。

私はその声に、ギクッ!と足が止まる。

(さ、智史!?なんで!?)

よりによって、今一番会いたくない……いや、本当は会いたいんだけど、でも会いたくない人がドアの向こうにいる。

ピンポーン……。

また鳴る。

ど、どうしよう!?

居留守を使おうか!?

私は、そぉーっとその場を離れようとした。

「……わっ!」

が、いつもならこんな所にない何かの箱につまずき、思いっきり尻餅を付いてしまった。