それより。

私は話が脱線したのを思い出し、コホン、とひとつ咳払いをして、「……で?大事な話って?」と、再度お母さんに尋ねた。

するとお母さんは、うふふ♡と頬に手を当て、

「実はお母さんね、再婚しようと思ってるの!」

と、両手を頭の上で広げ、「パンパカパーン!」と言った。

やっぱりそうか。

かなー?とは思っていたけど。

「ふーん。いいんじゃない?で?相手は?」

エビフライの油を落としたくて、ジュースを一口飲む。

私は、ある人を思い浮かべて聞いた。

あの人なら、大賛成。