「ご、ごめんって!」

「許さんっ!」

「まあまあ、野乃。許してやってよ。野乃の気持ちが分からなくて悩んでる智史くん、可愛かったわよ?それに、アンタだって智史くんの事を好きって認識出来たんだから良いじゃない」

お母さんが、ギャアギャア言い合っている私と智史の間に入って、お母さんがなだめる。

「それは…そうだけど……」

パッと、智史の胸ぐらをから手を離す。

「ね?だからホラ……仲直り♡」

お母さんが、私と智史の手を掴んで、ギュッと握らせた。

「……まあ、私も鈍感過ぎた事は謝るわ。ごめん」

「いや、俺の方こそ、こんな姑息な真似してごめん」

顔を見合わせ、笑い合った。