「……と言う訳で、野乃が智史くんの事をどう思ってるか確かめる為に、一芝居打ったってワケ」

「……………」

私は唖然としてしまう。

じゃあ、さっきのも、智史と結婚するってのも、全部ウソ!?

「……なんっじゃそりゃーっ!!」

そう叫びながら立ち上がる。

テーブルがあったら、迷いなくひっくり返してる。

「なんの為にっ!?意味あった!?」

「野乃、落ち着けって……」

「落ち着いてられるかぁっ!大体、こんな事しないで直接私に言って来なさいよっ!ヘタレなんだから!」

智史の胸ぐらを掴む。