―ポタっ…

私は、何故か泣いていた。
何でかわからないけど、泣いていた。
志恩くんのあの言葉が頭の中でリピートする。
私は、志恩くんと付き合って良かったと思った。

「ごめんね。何でもないよ!ただ、志恩くんの
言葉に感動しただけ!」

するといきなり唇に柔らかい感触が―――

んんっ…

これってキス…?

「先輩が可愛いからですよ?」

え?年下のくせに生意気だなぁ…もう…

「今日だけは許す…」
「えー。これからも許してくださいよー!」
「それから、私のことは優璃って呼んで、敬語じゃなくていいから。」
「おっ!よろしく!優璃!!」

私達は、笑いながら家に帰った。