時親さんに渡されたのは人の形をした紙だった。


時「これに血を少し垂らすと式神に "命"が吹き込まれる。

命って言ってもそんな大層なものじゃ無いんだけどね。」



…簡単に言うと私が血を垂らせば、この式神は私の言うことを聞くって事かな...?


とりあえず、血を垂らすか。




―ピッ




私は刀で指先を少し切り、式神に血を垂らした。


佑「…!?」


時「式神は血がついてもあとが残らないようになってるんだ。

血がついてるのを持ち歩くってのも気が引けるしね。」


…なるほど、いろいろ細工があるんだな...。



時「この式神にテウス君の力を与えたいなら、テウス君の"技"をこの式神に付けるんだ。」



テウス「え!?
でも火だから燃えちゃわない!?」