佑「…、お父さん達が毎晩お母さんの名前を呼びながら泣いてるの、
私、知ってるんだからね?
………何があったのよ。
私達は家族なんでしょ!?
私だけなんで話してくれないのっ?!!
私はっ…!
私は…」
―ギュッ
私はみんなから信用されてなかったの?
涙ながらにそう言おうとしたらお父さんに抱きしめられた。
お母さんよりも少しだけ強いけど、
宝物のように優しく抱きしめてくれるお父さんの温もりも好きだと思った。
文「すまない…っ、全部...話すよ...」
お父さんは私を抱きしめたまま途切れながら話しはじめた。
文「あの日、俺は長州の局長に呼ばれて帰りが少し遅くなったんだ。
少しすると...局長が来て...っ
お前を薬の実験代にしたい…と..,」
佑「薬って...何の薬なの...?」
私がそう聞くとお父さんは少し困った顔をした。
お兄ちゃんは黙って私たちのことを見ている。


