ガラガラガラ…………

扉を開け中に入ると 僕は驚いた。

誰もいないと思っていた部室に人がいたからだ。


《あら部長…

夏休み中は キラちゃんとデートじゃなかったのですか?》

パソコンの合間から顔を出すおかっぱ頭の眼鏡女子 天野 (あまの なな)月美が言った。



≪色々あってね…
家にいられなくなったんだ。≫


そう言って 月狼は 向かい側の席に座った。



天野 月美

星雲高等学校一年生

クラスは二組

アニケン設立の立役者の一人

と、

いっても 部員は僕と天野さんの二人だけど…


アニケン創立の経緯は……


たまたま 彼女が職員室で直談判をしているところに出くわしたのが発端だった。

僕は いつの間にか彼女の熱意に共感し




いつしか 僕もアニケンの良さを熱く語り



三時間の熱弁のすえ アニケン部を勝ち取る事に成功した。


その功績?



責任として 先生に部長として任命された。

と、

アニケンの話はさておき



部室に来たけど…

僕の頭の中は 太陽の彼女 日向のハイキックのシーンばかりが何度も繰り返し上映された。



結局 天野 月美と会話の無いまま アニケン活動は終了した。


帰り道


僕の頭には ………………



二次元にはない 衝撃の展開


そして、首の痛みは なぜか 心地よく感じた。


こうして…


僕の 夏休みLIFE二日目は終わりを遂げた。