「何を?」 気がつくと、そう言って不思議そうにする智の左肩にはいつの間にか雪が積もっていて。 振り向くと、濡れてすらいない私の右肩がそこにあって胸がギュっと締めつけられる。 「せんべい」 「は?」 「覚えてないの?私もあげたじゃん、チョコ」 「…あー」 覚えてるわけないよね、勇気が出せなくて余り物だなんて大嘘ついた私がバカなだけだ。