靴箱を開けるとバラバラになった彼女がいた。
しかし頭だけは見当たらない。
頭を探していると彼女の頭は笑いながらこちらに
向かってきた。
「緊急車両参ります!」
「そちらの男性は避けてください!」
僕は無視した。
彼女は「え?おもしろくなかった?」と頭だけの姿で言った。
「いい加減頭戻したらどうなんだ?」と言うと
「そうなのよね。次はパーマにでもしようかしら。」と返事をしてきた。
彼女は、絶対僕の事をバカにしている。
しかし今日の僕は彼女に構っている時間はなかった。