訳あり彼女

辺りが明るくなってくると彼女は「学校行かなくていいの?」と言う。
僕はビックリして時計を見た。
7時30分、実家暮しの時だったら、もう遅刻する時間帯だ。しかしこのマンションに引っ越した事によって徒歩10分圏内になったのでまだ焦る事はなかった。
しかし丁度彼女も話をやめたので学校の準備をして少し早いが出かけることにした。
案の定、授業中寝てしまった。
僕は彼女のせいだとイライラしながらマンションに帰ると彼女はいなかった。
僕はやっと消えてくれたか。それとも成仏したのかと思い部屋に入ると突然テレビがつき、テレビから手と顔が出てきた。
僕はリアクションしたら負けだと思い無視していると彼女は、「あれ?これ知らない?」と言う。
僕は彼女にこう答えた。
「ありきたりすぎだよ。しかもあれは映画の中だけだよ」と話すと彼女は驚いた顔で「あれ、現実の話しじゃないの?」とガッカリしていた。