ドームを破って現れたのは、ドームと同じ黒いボディの巨神…!

『電空神エスペランの誕生だ!
僕はこの世界で唯一無二、全知全能の神となったのさ!』


…その姿は神と呼ぶには程遠いものだった。

右半分はデルトライの姿、左半分は機械的で無機質な身体。

機械部分は乱雑な配線が剥き出しになっており、その透き間からチカチカとダイオードの光らしき点滅が見える

腕はその半身とは逆で、油圧シリンダーやモーターだらけの右腕と、有機的な筋肉隆々の左腕。

腰から下はデルトライのような蜘蛛状ではなく、球体を繋ぎ合わせた蛇状の下半身。

こいつは…


「サイボーグの悪魔か!?」