『魔神ウノサス…
ここに来ることは、僕の予想範囲内だよ。
少しばかり僕の予想した時間よりは遅かったけどね』


黒いドームの中から聞こえたのは、間違いなくエスペランの声!

やはり奴は、この中か!


エスペランの言葉は続いた。

『ところで君達がこの電脳世界を迷走している間、色々と分析させてもらったよ。

正直、驚いたよ。
これが「神」なんだ、ってね。

それで僕も君達のデータを基に、手駒を用意してみたよ。
時間が無かったから不完全だけど、退屈しのぎにはなると思うよ』


手駒…?

要するに対抗戦力か!?


ウィィィィン…


ドームの一部が開き、中から誰かが出て来た。