「蜂姫。
今度の仕事は危険過ぎる。
電脳空間は、神と言えども未踏の領域。
突入する俺達も、戻って来られるかどうか分からない。
その覚悟、お前にあるのか?」

蜂姫は黙って俺の背後から前に移動し、アーサーの横に座った。


「狼牙。
なゆりちゃんも私も、何で神界に帰らなかったと思う?
いずれまた、私達の力が必要な危機が世界に迫った時のためよ。

そりゃ、私はアーサーと、なゆりちゃんは狼牙と一緒に居たかったってのもあるんだけど…
私達、『あの戦い』を切り抜けた仲間でしょ?
それ以外に何の理由が要る?」


俺は蜂姫の真っすぐな、しかし迷いの無い眼…

俺は忘れていた。

この子も戦士なんだ。