人間の天敵は、自然界に存在していた訳では無かった。
人間は天敵を、自らの手で作り上げてしまったのだ。
神…
それが例え人工的な神だとしても、人は神という存在に太刀打ちできないだろう。
そして生物を超越した自我を持つ存在ならば、相手がコンピューターだとしても神が見過ごすワケには行かない。
そこで事の真相を確かめるためにホストコンピューターを開発した研究所に潜入し、手掛かりを得ようとしたのだが…
一番当たってほしくない予想が、見事に当たってしまった。
「俺が見つけたパソコンは、あくまでインターフェイスとしての端末に過ぎない。
マスターコンピューター、あるいはマスタープログラムは別の場所だ」
「でしょうね。
ですが、マスターが別の場所にあったとしても破壊するのは容易ではないでしょう。
破壊されることを察知すれば即座にバックアップを取るでしょうし、何よりマスターを破壊することは世界を乱すことにつながりますから」


