「どーすんだぁ?
行くのか?
行かないのかぁ?」

「おう!
行くから少し待ってろ!」

いつも時間にルーズなクセに、釣りの時だけは催促しやがって。


「よっこらしょっ、と」

上体を起こしながら、なゆりを自分の身体から離した。


「じゃ、行ってくる」

「ええ。
行ってらっしゃい」


俺は玄関に置いてある釣り竿を引っ掴むと、ドウジの元へと走った。


「さて!
今日こそ本気で釣るか!」

「お前、またそれかよ!」


………


魔神戦記 the MOVIE!
【電空の覇者】


完!