ある日、学校が早帰りで 二人で近くの公園に行った。 砂場とブランコしかない小さな公園。 僕たちはブランコに座った。 他愛ない話をして笑って。 ーーーあ、好きだ。 やっと心の奥の何かの正体がわかった。 僕の彼女への気持ち。 初めての恋だった。 そして気づかぬ間に 「葛城さんのことが好きです」 そう言っていた。