体に打ち付ける雪が少しずつ弱くなり、 太陽が出てきた。 私の心とは正反対の空がまぶしすぎて、 目を細めた。 ーーー家に帰ろう。 家のストーブは私の冷え切った体を溶かすように温めてくれたが、 心までは溶かしてくれないようだ。