「裕太君はどこに住んでいるの?」


「え?」


「今日一緒に帰らない?」


「...いいよ」



そんな会話で一緒に帰るようになった。




帰り道。

部活が終わった後に見上げる夕焼け色に染まる空が好きだった。


隣に彼女がいることで更に特別に感じた。



会話はほとんど彼女からだった。


なんだか僕は照れくさくて。


二人の間の距離がなんだかもどかしくて、

それでいてなんだか幸せで。



このまま時間が止まってしまえばいいと思った。