「好きな食べ物は何?」 「趣味は何?」 「バスケ部は楽しい?」 「好きな人はいるの?」 彼女はたくさんの疑問符を並べた。 今まで女の子のとは気さくに話せなかった僕が 彼女とは話せるみたいだ。 と言ってもいつも僕は答える側なのだけど。 こうして一ヶ月後の席替えの頃には、 二人の距離は縮んでいた。