ある休日の晴れた日。 僕は彼女を図書館に誘った。 一緒に勉強しようと。 彼女は長い髪を後ろで束ね、 この季節には似合わない薄着でやってきた。 「晴れてたから暖かいと思ったの」 彼女はそう言った。 着ていたジャケットを貸してあげると 「いいよ。寒くないから」 と笑った。 だけど僕も彼女の心を見抜けるようになったみたいだ。 「嘘だ。貸してあげるよ」 そう言うと、彼女は笑った。 「ありがとう」