学園祭が終わり、 国体が終わり、 球技大会が終わり... 僕たち三年生が残すのは受験のみとなった。 放課後の彼女との時間が唯一の癒しの時間だった。 肌寒く、陽が沈むのも早くなってきた。 公園には行かなくなった。 彼女ともっと時間を過ごしたい。 そんな想いが募る一方で、 待ち受けている冬が終わってしまえば、 彼女との時間がなくなってしまう そんな不安を拭いきれずにいた。