学園祭当日。


彼女はステージに立っていた。



ギターの音も


それを奏でる指先も


彼女の溢れる笑顔も



何もかもが輝いていた。



心を奪われたような感覚を味わった。


きっとこの会場の全員が感じているだろう。



会場の盛り上がりがピークに達し、


なんだか僕は彼女を遠い存在に感じているようだった。


アンコールを聴かずに会場を後にした。