「ごめんなさい。私、自分のこと考えてばかりで。裕太の気持ち考えれてなかった」


胸がいっぱいで言葉が出ない。



悪いのは僕だ。

彼女が僕のために練習していたのを知ってたのに。

僕が好きな曲を選曲してくれてたのを知っていたのに。

彼女の夢だと知っていたのに。


ごめん。



言葉にはできなかった。


ただ抱きしめるしかできなかった。