デートなんかいつでもできるのに。


今しかできない学園祭でのバンド発表を

なんで応援してあげられなかったんだろう。



今も彼女は泣いているのかもしれない。


ずっとケータイが鳴っているが、

僕は出ることができなかった。


勇気がなかった。


あれだけ言っておいて、

今更どんな風に謝ればいいかなんて

不器用な僕にはわからなかった。