しかし私の予想は裏切られ、

彼は不機嫌だった。


「そんなに学園祭が大事なの?」


そう言った彼は今まで見たことのない顔で

私を睨んでいた。


「ドラムのヤツ、男だったよな。アイツが好きなの?」


ーーーそんなわけないじゃん...


私は罪悪感で胸がいっぱいで

ただ黙っていることしかできなかった。


これを肯定と捉えられないかと心配したが、

何も話すことができなかった。


全部言い訳になってしまうからだ。