桜並木を手を繋いで歩く。 今年も同じクラスになった。 ちょうど一年前だ。 教室で本を読んでいると 彼が息を切らして走ってきたのは。 これが初めて彼の目にしっかりと私が映った瞬間であり、 私の目にしっかりと彼が映った瞬間だった。