こうして薄く淡かった僕の夢は


色づき確かなものとなっていった。



でも、そうなるとやはり僕はこの街の大学に進学することになるだろう。



僕の家から歩いて10分くらいの大学。


バスケットボールの名門大学だった。



僕は国体にも出場経験があり、


県でも名が知れているという自覚がある。


その大学からもオファーが来ていた。