放課後。 手を繋ぐことも慣れてきた僕は彼女に問いかけた。 「麻友子はどこの大学に行くの?」 「東京の大学に行こうと思ってるの。陸上が強いんだ」 「そっか...」 ーーー東京に行ってしまうのか... 「裕太は?」 「まだ決めてないんだ」 そう言って笑ってみた。