震える手で顔を覆い、

深呼吸をしてから


「付き合ってください」


そう言った。



しっかり彼女の目を見て。



「うん。お願いします」



彼女は僕の目を見つめ返し、

そう言った。



そうして微笑んだ彼女の顔は


赤く染まっていた。



夕日が僕たちを包み込み、


余計に赤くなった彼女の顔をきれいだと思った。



こうして僕たちは恋人同士になったんだ。