家に戻ってきたのは……










「桜姉………」














いつもと変わらない……

いや、腕や足や顔に傷をつけている桜姉が家に戻ってきた














「ね、ねぇ……桜姉…

椿姉知らない…?


一週間家に帰ってきてないんだ…」

















自分が住んでいるマンションに戻ったのかと思ったが……


家に椿姉の荷物が置いてあるから、マンションに戻るわけないんだよな……












「ああ……椿…ね…

椿は…………」


















〜〜♪














桜姉が何かを言おうとした瞬間……

家の電話が鳴った
















「出なよ」




「……う、うん…」














桜姉は、電話を指差して

俺に言ってきた




俺は、姉たちの命令は逆らわないようにしているので桜姉の命令をきいた















「はい、もしもし……


えっ!?つ、椿姉が…!?
………嘘だろ…………分かった、すぐに向かう!」















電話は、母さんからだった



母さんの言葉に俺は驚き

電話を切り、桜姉を見た















「なにー?何かあったの〜?」





「………………つ、椿姉が…」





「椿が、どうしたの〜?」

















椿姉が……

椿姉が……っ!












「椿姉が…………死んだ……」















母さんの言葉が信じられなかった……

だって、椿姉が……



椿姉が……

ビルから落ちて死んだなんて……















「へぇ〜

椿、死んだんだ〜?」







「……!!…………ま、まさか…桜姉…

椿姉…を…………」





















桜姉の態度や言葉が…………

知ってたかのような…………






















「えぇ〜?

まさか、私が何かした!とか思ってんの〜?」






「さ、桜姉………」






「さっ!早く病院に行こうよ〜
母さんとか待ってるよ〜」

















俺は、桜姉の言葉に急いで椿姉がいる病院に向かった