全てはあの時始まった─── 短編集

「何?みゆ、お前赤ペン忘れたの?」


……っ、湊太?


うつむいていると、頭に硬いものがあたった。


「いった!何す……


「ほら、忘れたんだろ?仕方ないな、今日だけだよ?」


耳元で囁くのは……反則だよ。


やばい。気持ちが溢れ出しそう。