治療が終わって仔犬をベッドに寝かすと、男の子が覗き込んでいる。
「良かったですね」
「あぁ…。ありがとな」
「いえ、あなたのおかげで助けられたんです」
そう言うと、不思議そうな顔をした。
ふふっと笑い、言った。
「あなたが仔犬を救おうとしていたから私は仔犬の存在に気付けたんです。もし、あなたが素通りしていたら、仔犬には気付かなかったかもしれないから」
男の子は照れたのか、俯いた。
だけど、耳が真っ赤なのが見えてまたこっそり笑ってしまった。
「良かったですね」
「あぁ…。ありがとな」
「いえ、あなたのおかげで助けられたんです」
そう言うと、不思議そうな顔をした。
ふふっと笑い、言った。
「あなたが仔犬を救おうとしていたから私は仔犬の存在に気付けたんです。もし、あなたが素通りしていたら、仔犬には気付かなかったかもしれないから」
男の子は照れたのか、俯いた。
だけど、耳が真っ赤なのが見えてまたこっそり笑ってしまった。

