初めてはキミに。





「本当だ……ちょっと覗いてみよっか。」





わたしも、自分の好奇心を抑えられなかった。





ドアのガラス越しに男の人と女の人が見えた。





男の人は背が高くて、こっちに背中を向けていて顔は見えなかった。





…な、何してるんだろう?





「ちょ、あれもしかして……」





莉奈は気づいたみたい。





男の人が頭を下げて女の人の顔に近づくのを見て、わたしも確信した。





急いでその場から離れて息を整えた。





「っ、はぁっ、ちょっとあの2人っ」

「う、うんっ、」





「キスしてたよね!?」