初めてはキミに。





「やっぱ俺、1番後ろにしよっと」

「えー?なんで?」

「なんでって、このみの隣がいいからだろ」

「そんなにわたしのこと好きなの?」




冗談交じりに聞いてみる。




「まー…そういうことでいいんじゃねーの?」

「えっ…それって…」




どういう意味?




そう聞こうとしたのに、




修哉はそそくさと新しい席について、



イヤホンをして机に伏せてしまった。




なに、それ…。




いつもみたいにもっと冗談っぽく言ってよ。