初めてはキミに。





掲示物を見てみると、紙にたくさんの四角が書かれていた。




先に来ていた人が自分たちの名前をその四角の中に書いていた。




「おっ、後ろの窓際空いてんじゃん!」




後ろの窓際とか、サイコー!




「ラッキ〜、俺はここっと」




修哉は窓際の後ろから2番目。




「1番後ろじゃないの?」

「ばーか、1番後ろは逆に目立つんだよ」




こーゆう悪知恵だけはあるんだよね、昔から…。




「おい、なんだよ、その目は」

「なんでもなーいっ」

「あー?頭グリグリされてーのか!」

「え!?あ、やめて!いったーい!!」




女の子相手でも手加減ないんだから…。




だから今まで彼女いないんだよー。




ってことは本人に言ったらまたグリグリされそうだから言わない。




でもこーゆうこと、わたしにしかしないし…。




あれ、なんで修哉って彼女いないんだろう。