「莉奈はサッカーマネするじゃないかな?」
「んあー。別に…俺はこのみが…」
「あたしがなにー?」
修哉の顔を覗くと、ムスッとした顔をされた。
なによ、なんか怒られるようなこと言った?
修哉ってたまに、言いたいことありそうなのに言わないことがある。
素直じゃないんだよね、昔っから。
教室に着くと、クラスメートはまだ数人しかいなかった。
でもなぜか、みんな黒板の前で掲示物を眺めていた。
…?
何かあるのかな?
「うおー!まじか!早く来て正解だった!」
わたしより先にいた修哉が、何かに気づき興奮気味。
「何があるの?」
「何って、席!勝手に決めていいってよ!」
席…?
