学校までの道のりを歩く。 さっきのあの人がいないかキョロキョロしてみるけど、いないみたい。 「よ!」 その言葉と同時にいきなり頭に衝撃が走る。 「いったあ〜、何するのー修哉!」 「勢い余っただけだろ」 「自転車?」 「電車ダルくてさー、やっぱ俺にはこっちが合ってる」 確かに、中学の時も自転車だった気がする。 修哉の部活がないときはよく家の近くまで乗せてってもらったっけ…。 「そういや、部活決まったのかよ」 「あー、部活ねー」 昨日は疲れてすぐ寝ちゃったし、全然考えてなかった。